SATURDAY NIGHT FEVER
邦題「サタデー・ナイト・フィーバー」 (1977)
【クレジット】
出演 ジョン・トラヴォルタ
【レビュー】
ジョン・トラヴォルタここにあり!!
フィーバーという言葉を日本語にもたらした作品。日本でのディスコブームの火付け役。こういった作品はその当時は熱狂的ブームとなり爆発的な人気を獲得するが時代が経つにつれて人々から忘れさられるということが多い。
ダンスシーンは30年以上経過した現在からみるとダサいと思うか新鮮と思うか意見が分かれるところ。当時は圧倒的にクールだったんですよね。トラヴォルタ先生の抜群のスタイルは観ているこちらが惚れ惚れします。
見どころはダンスシーンですがもう一つの見どころはストーリー。NYという一つの巨大な街の中にブルックリンとマンハッタンという別世界が川ひとつ隔てて広がっいる。そんなブルックリンの中でマンハッタンに憧れるステファニーに感化されてトラボルタ先生が成長するという話。しがないペンキ屋勤務だけど土曜の夜はディスコでみんなにチヤホヤされているんだよ。女にもモテモテだよ。圧倒的な王様なんだ。という現実逃避から向き合うお話。
物語全体はディスコでノリノリという陽気なエンターテイメント映画ではなく、踊りのシーン以外は家で兄や両親と色んな問題を抱えたり、友人と喧嘩したり命を落としたり、ステファニーにカフェで見下された感じで言われたり結構悲壮感が漂っている。たぶん、ブルックリンには悲壮感が一杯詰まっていたのだろう。
青春とは甘酸っぱい夢想的なもので、絶望(将来への)を知ることによって青春が終わり現実に目覚め、そこから地道な大人への人生が始まるんだなと思わせる映画でした。
(2015/06/10)