「これからクラシック映画を見始めてみようと思っています。最初に見るべきお勧めの10作を教えてください。」
そんな質問をネットで見かけます。そんなわけで最初に見るべき映画10作品を挙げてみようと思います。
最初に見る10作は「歴代ベスト10」ではないですね(笑)。スポーツで言えばウォームアップの状態ですので、そこでいきなり全力である「歴代ベスト10」は強烈すぎると思います。名作だからといって「ゴッドファーザー」「風と共に去りぬ」「アラビアのロレンス」を連続で観させるのはダメです。(笑)
最初ということは、あまりモノクロ映像に慣れてない人もいるでしょうし、カラーも一部にはデジタル処理をした作品もありますが、あまり画質が良くありません。そういった考慮も必要になるわけです。
最初に「クラシック映画っていい作品が多いな」とそのまま引き続いてクラシック映画を趣味として見続けてくれるような作品を選ぶことが大切です。
そんなわけで10作品選んでみました。
・スティング
・ローマの休日
・ニューシネマパラダイス
・ショーシャンクの空に
・アパートの鍵貸します
・サウンド・オブ・ミュージック
・イヴの総て
・十二人の怒れる男
・素晴らしき哉、人生
全部で9作でした。すいません。
順番には意味があって最初に1番上のグループをみて次に2番目のグループ、最後に3番目のグループというのがお勧めです。同じグループ内なら順番が前後しても構いません。いきなりニュー・シネマパラダイスからでもOKです。(もっと極端にいえば、最初の6作品ならどの順番でもOKです。最後の3作品さえ最後に見てもらえれば。)
できればヒッチコックを1作品入れたかったのだですが、入れるなら「裏窓かなぁ」という感じです。できる限りカラーとモノクロを同じぐらいにしたかったのですが、カラーが少なくなりました。
9作品でも「素晴らしき哉」は映像が白黒でも更に古いので最後の方がいいと思います。最初に見るべきという意味ではちょっとだけ微妙だと思っています。
ミュージカルからは「雨に唄えば」や「ウエストサイド」ではなくバランスが良い「サウンド・オブ・ミュージック」を選んでいます。ここら辺に意味不明な半端ない気配りがあります(笑)。ショーシャンクの空はかなり新しい作品じゃない?と思われたらすいません。もう20年前ですが・・・
ラブロマンスはアパートの鍵貸します。これは淀川&水野の両御大が「この映画を見て嫌な気分になる人。時間を損したと思う人はいるのでしょうか?」と言う程の好感度ですね。
この中で1作品消してと言われたら「十二人の怒れる男」ですね。次に消すのは「素晴らしき哉、人生」かなと。素晴らしき哉は映像古めが理由ですが十二人の怒れる男は他に比べて傑作度がすこ~しだけ落ちる気がします。
「重い映画はダメ、ウォームアップ!」とか言いながら何だかんだいって選出した9作品は傑作映画だらけでした(笑)
10番目は前述の「裏窓」かワイルダーの「情婦」かなと。そんな感じです。
ご参考までにどうぞ。
P.S. 私が最初に観たのは「イヴの総て」でした。理由はツタヤの「クラシック映画」というDVDジャンルに置いてあったのでたまたまです。全然無名の作品なのに素晴らし出来だと思いました。クラシック映画にはこんな作品がゴロゴロ転がってるのか~とびっくりしてもっと見てみようという気持ちになりました。初期に「アパートの鍵貸します」も見れて自分は恵まれていたと思います。(後にイヴは有名作品だと判明)