ALL ABOUT EVE
邦題 「イヴの総て」 (1950)
【クレジット】
監督 ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演 アン・バクスター
B・デイヴィス
【作品の背景】
「サンセット大通り」が映画界の内面を
暴露した作品ならば、演劇界の内輪を描いた作品。
何たる妙か、この年のアカデミー賞はこの2作品が
争うことになった。
白黒のスクリーンに負けない俳優の演技力が
現在まで愛され続けられる程、この作品の演技力は
素晴らしい。
もちろん、言うまでもなく脚本も一級品だ。
そして、ラストシーン。これぞなんたることか!!
彼女があの役で登場するなんて!!
【解説】
アカデミー賞を受賞した作品であるが同年に
「サンセット大通り」が登場しなければ、
それこそ受賞を根こそぎ総ナメしたことであろう。
白黒作品としても「脚本」「演技」といったものは
影響をうけるものではない。
俳優の質の高さ、脚本の完成度、どれをとっても
素晴らしい作品である。人間とはいつの時代も
結局本質は変わらないものなんだと実感させられる。
ラストシーンはなんと、無名時代の
マリリン・モンローが登場する。
彼女の役どころと、実際の彼女の今後の活躍が
偶然にも重なり合うという後付けの面白は
後世の人間にしか味わえない役得である。
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