Witness for the Prosecution
邦題 『情婦』 (1957)
【クレジット】
原作 アガサ・クリスティ
監督 ビリー・ワイルダー
出演 タイロン・パワー
チャールズ・ロートン
【解説】
アガサ・クリスティの短編小説『検察側の証人』を巨匠ビリー・ワイルダーが映画化したミステリー映画。オリジナルの翻訳は「検察側の証人」そして日本でのタイトルは「情婦」
タイトルというのは非常に大切なもので、これだけで作品に対するイメージが随分と変わってくるかと思う。同じワイルダーのアカデミー賞作品、The Apartment が「アパートの鍵貸します」という秀逸なタイトルを得られたのとは正反対だ。
さて、作品の内容である。
こういうシリアスなミステリー映画において、さりげなく演出されるコメディーの方が、ワイルダーの才能を遺憾なく発揮することができるのではないのかと思える作品である。
シリアスな展開の中で時折演出される、例えば「弁護士が薬を数えながら陳述を聞くシーン」などはミステリー映画と言えども流石にワイルダーらしいと感じさせる一幕である。
作品のデキはパーフェクト。アガサ・クリスティーの原作を読んだことがないが、原作はこれを上回れるのか疑問なほどの出来映え。
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